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社長メッセージ

当社は2014年度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO) の戦略的省エネルギー技術革新プログラムのインキュベーション研究開発事業に採択され 「鉄鋼電炉ダストを原料とする省エネ型高純度電気亜鉛製造プロセスの開発」に着手しま した。 本技術は東京大学大学院・新領域創成科学研究科・松浦宏行准教授の「選択塩化技術」 と当社の「塩化亜鉛の溶融塩電解技術」の組み合わせで鉄鋼電炉ダスト中の亜鉛を純度 99.99%以上の亜鉛インゴトにて回収する案件(キノテック法)です。

国際鉛亜鉛研究会(ILZSG)の2015年1月の調査報告書によりますと世界の電炉ダスト (特別管理産業廃棄物)の年間発生量は現在800万トン、自動車スクラップの増加で今後 5年内に900万トンに達すると言われております。また、電炉ダスト中の亜鉛含有は平均 25%とも言われており、実際に電炉ダスト処理工場に搬入されている量は300万トンに 過ぎず、残り500万トンは化学処理された後に埋立処分されているのが世界の現状です。

一方、当社の選択塩化技術は含有する亜鉛・鉛をほぼ100%塩化揮発し、鉄は酸化物 として残渣に残り新たな製鉄原料になります。また塩化亜鉛の溶融塩電解は塩化亜鉛をその まま電解するので装置が非常にコンパクトとなり、消費電力も既存の亜鉛・希硫酸水溶液電 解よりも20%以上、削減できます。

このたび、当社は合同会社ユーグレナSMBC日興リバネスキャピタル殿から第三者割当増資を 引き受けて頂きました。現在、当社は7人の技術者により開発を進めておりますが更に新た な人材を募集しております。詳細は採用情報に記載しておりますのでご参照ください。


株式会社キノテック 代表取締役社長 母里 修司
 

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